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YouTubeの視聴履歴を表示・削除・自動管理する方法

2 min read プライバシー 更新されました 24 Sep 2025
YouTube視聴履歴の表示・削除・自動管理ガイド
YouTube視聴履歴の表示・削除・自動管理ガイド

重要: 自動削除を有効にすると、視聴履歴だけでなく検索履歴などの関連データも削除されます。

概要

YouTubeはコンテンツ発見プラットフォームであり、あなたが視聴した動画の履歴を元におすすめや広告を表示します。履歴の管理はプライバシー保護と推奨精度のバランス取りです。履歴を削除・一時停止するとおすすめの精度は変わりますが、個人情報の蓄積やターゲティング広告を抑える効果があります。

目次

  • なぜYouTubeは視聴履歴を保存するのか
  • 視聴履歴を確認・削除する方法(Androidアプリ)
  • 視聴履歴を確認・削除する方法(ウェブ)
  • 視聴履歴の自動削除の設定
  • 視聴履歴の一時停止方法
  • 代替アプローチと注意点
  • 実務チェックリスト(役割別)
  • ミニ・プレイブック(SOP)
  • 決定のためのメンタルモデルと例外ケース
  • FAQ(よくある質問)
  • まとめ

なぜYouTubeは視聴履歴を保存するのか

YouTubeは視聴データを使ってコンテンツをレコメンドし、利用者が興味を持ち続けるようにします。視聴履歴は「どの動画を見たか」「どれだけ視聴したか」を示すカタログのようなもので、これを基に関連動画や広告のターゲティングが行われます。

効果:

  • メリット: あなたに合ったおすすめが表示されやすくなる。視聴の再発見が簡単。
  • デメリット: 長期間の履歴があれば、パーソナライズされた広告が増える。共有アカウントではプライバシーの衝突が起きる可能性がある。

重要な点: 履歴を消したり一時停止しても、YouTubeはサーバー側で別の信号や統計を使って推薦を行うことがあります(完全に痕跡を消せるわけではありません)。

視聴履歴を確認・削除する方法(Androidアプリ)

次は個別動画を消す方法と、すべての視聴履歴を消す方法の手順です。

個別の動画を削除する手順(Androidアプリ)

  1. YouTubeアプリにサインインするか、使用するGoogleアカウントを選択します。
  2. 画面下部の「ライブラリ」をタップします。

ライブラリで視聴履歴を探すスクリーン

  1. 「履歴」セクションで再生済みの動画一覧が表示されます。検索アイコンで履歴内検索ができます。

履歴内検索で目的の動画を探す画面

  1. サムネイル上の赤いラインは視聴の進行状況を示します。削除したい動画を左へスワイプして「削除」を選択すると、その動画のみ履歴から消えます。

動画をスワイプして履歴から削除する操作の画面

全ての視聴履歴を消去する手順(Androidアプリ)

  1. YouTubeのホーム画面で自分のプロフィールアイコンをタップします。
  2. 「設定」を選択します。

プロフィールから設定を開く画面

  1. 「履歴とプライバシー」を選択します。
  2. 「視聴履歴を消去」を選び、「視聴履歴を消去」を確定します。

履歴とプライバシー設定画面

  1. 確認ダイアログで「消去」を選ぶとアカウントの視聴履歴がすべて削除されます。

視聴履歴全消去の確認画面

完了すると、その時点まで保存されていた視聴履歴は端末とGoogleアカウントから削除されます。以降、新しい視聴は再び履歴として蓄積されます。

視聴履歴を確認・削除する方法(YouTubeウェブサイト)

ウェブクライアント(ブラウザ)で履歴を管理する手順:

  1. Googleアカウントにサインインします。
  2. 画面左上のハンバーガーメニュー(三本線)をクリックします。

ウェブでハンバーガーメニューを開く画面

  1. 「履歴」を選択します。

ウェブの履歴ページ

  1. 検索バーで履歴内を検索できます。

履歴内検索バーの画面

  1. 個別動画を削除するには、動画カードにマウスを乗せ表示される「X」アイコンをクリックします。

個別動画を削除するためのXアイコン表示の画面

全件削除(ウェブ)

  1. 「視聴履歴をすべて消去」ボタンをクリックします。

視聴履歴をすべて消去するボタンの画面

  1. 確認ダイアログで「視聴履歴を消去」を選択して完了です。

視聴履歴削除確認の画面

注意: 全削除後も新たに視聴した動画は引き続き履歴に記録されます。定期的に消すのが面倒なら自動削除の設定を検討してください。

視聴履歴の自動削除の設定

YouTube(Googleアカウント)は自動削除機能を提供しています。これを設定すると、選択した期間が経過した履歴が定期的に削除されます。

注意: この操作は視聴履歴の他、検索履歴などYouTube関連の履歴にも影響します。

自動削除の設定手順:

  1. Googleの「マイ アクティビティ(My Activity)」ページにアクセスします。
  2. 「YouTube の履歴」を選択します。

My ActivityでYouTube履歴を選ぶ画面

  1. 「自動削除」セクションまでスクロールします(初期状態はオフになっていることがあります)。
  2. 「自動削除のオプションを選択」をクリックします。

自動削除オプションを選ぶ画面

  1. 表示されるラジオボタンから削除間隔を選びます(例: 3か月、18か月、36か月など)。

自動削除間隔を選ぶ画面

  1. ドロップダウンで詳細を選択し、「次へ」をクリックし、最後に「確認」→「OK」で設定を確定します。

自動削除の確認画面

設定後、選択した期間が経過した履歴は自動的に削除されます。デフォルトと推奨:

  • 新規アカウントや履歴が初めて有効になった場合、デフォルトは36か月(3年)です。設定で3か月等に短縮可能です。

視聴履歴を一時停止する方法

「一時停止」機能は新しい履歴の記録を止めます。視聴履歴の記録を止めたい短期間(例: 家族と共用で見るとき、あるテーマの閲覧を隠したいとき)に便利です。

Androidでの一時停止手順

  1. プロフィールアイコンをタップします。
  2. 「設定」を選びます。
  3. 「履歴とプライバシー」に進みます。

履歴とプライバシー設定を開く画面

  1. 「視聴履歴を一時停止」のトグルをオンにします。確認ダイアログで「一時停止」をタップします。

視聴履歴一時停止のトグル操作画面

記録を再開するには同じトグルをオフにして「有効にする」を選びます。

ウェブでの一時停止手順

  1. 左側メニューから「履歴」を選択します。

ウェブの履歴メニューを開く画面

  1. 「視聴履歴を一時停止」をクリックし、確認で「一時停止」を選択します。

視聴履歴一時停止のウェブ画面

このモードでは以降の視聴は履歴に残らないため、定期的にクリアする必要がなくなりますが、長期的におすすめ精度が落ちる可能性があります。

代替アプローチと実務上の注意点

ここでは自分のニーズに合わせた代替策と、それぞれのメリット・デメリットを示します。

  1. シークレット/ゲストモード(ブラウザのシークレット、YouTubeアプリの閲覧履歴を残さない機能)

    • メリット: 短期的な視聴を痕跡を残さず行える。
    • デメリット: ログインしている場合はアカウントに記録されることがあるため、完全匿名ではない。
  2. 別アカウントを作成する

    • メリット: 個人用と趣味用など履歴を分離できる。
    • デメリット: 管理が増え、購読や購入の整合性が崩れる可能性。
  3. ブラウザ拡張やプライバシー重視のツールを使う

    • メリット: 広告トラッキングのブロックや第三者トラッキングの抑止が可能。
    • デメリット: 一部機能(コメント、レコメンド)が制限される場合がある。
  4. 自動削除を短めに設定(例: 3か月)

    • メリット: 長期データを残さずプライバシーを高められる。
    • デメリット: ユーザー体験(長期間のリコメンド)に影響する可能性。

いつこれらは失敗するか(反例)

  • 家族で共有するアカウントを使い続ける場合、個別の履歴削除だけでは他の利用者の視聴による推薦変動を防げない。
  • 完全匿名を望む場合、Googleアカウントにログインしたままではサーバー側にデータが残る可能性があるため、ログアウトや別アカウントの併用が必要。

実務チェックリスト(役割別)

以下は役割別の短いチェックリストです。

  • 一般ユーザー:

    • 自分の履歴を確認する
    • 必要なら個別に削除する
    • 定期削除(自動削除)を検討する
  • 親(子どもの閲覧管理):

    • ファミリーアカウント設定を確認
    • 子どものアカウントで自動削除や一時停止を設定
    • 履歴が見られないようにログイン情報を分ける
  • IT管理者/職場:

    • 共有デバイスの使用ルールを整備
    • 研修で履歴とプライバシーの扱いを周知
    • 必要に応じてブラウザプロファイルやゲストアカウントを推奨

ミニ・プレイブック(SOP): 視聴履歴を安全に管理する手順

目的: 個人の視聴履歴によるデータ蓄積を最小化する

  1. 現状把握: My Activityで現在の履歴保存期間を確認する
  2. 直近対応: 個別削除が必要な履歴を探し削除する
  3. 方針決定: 自動削除の間隔(3か月/18か月/36か月)を決める
  4. 実行: 自動削除を設定し、必要なら一時停止を利用する
  5. 検証: 1か月後に履歴の状態を確認し運用を調整する

メンタルモデルと意思決定のヒューリスティック

  • 「頻度×感度」モデル: 視聴頻度が高く、かつ内容がセンシティブなら短い自動削除期間を選ぶ。
  • 「共有度」ルール: アカウントを共有している場合は、一時停止よりもアカウント分割やゲスト利用を優先。
  • 「利便性とプライバシーのトレードオフ」: 推奨の質を優先するなら履歴を残す。プライバシーを優先するなら自動削除か一時停止。

事例: どの設定が向くか(簡易ガイド)

  • 好みに基づく精度の高いおすすめが欲しい → 履歴オン、または長め(36か月)
  • プライバシー重視で最低限の記録にしたい → 自動削除を3か月に設定、または一時停止
  • 家族共有で個別の趣味を分離したい → アカウント分割またはゲスト閲覧

決定支援チャート(Mermaid)

以下は簡易の意思決定チャートです。Mermaid対応のビューアで可視化できます。

flowchart TD
  A[履歴を管理したい?] --> B{個人で利用しているか?}
  B -- はい --> C{おすすめの精度が重要か?}
  C -- はい --> D[履歴をオンにして長めに保持(36か月)]
  C -- いいえ --> E[自動削除3か月に設定または一時停止]
  B -- いいえ --> F{家族や共有デバイスか?}
  F -- はい --> G[アカウント分割またはゲスト利用を推奨]
  F -- いいえ --> E

事後対応とテストケース(確認項目)

  • 個別削除が正しく反映されるか: 削除後、履歴一覧にその動画が残らないことを確認
  • 自動削除が機能しているか: 設定期間が過ぎた後、古い履歴が自動的に消えるか確認
  • 一時停止のオン/オフが即座に反映されるか: 一時停止オンで新規視聴が履歴に残らないか確認

用語1行解説

  • 視聴履歴: あなたがYouTubeで再生した動画の記録
  • 自動削除: 指定した期間を過ぎた履歴を自動で消す機能
  • 一時停止: 新しい視聴履歴の記録を停止する設定

よくある質問(FAQ)

YouTube Musicの視聴履歴はどこで見られますか?

YouTube Musicは音楽専用のストリーミングサービスです。プロフィールから「履歴」を選ぶと、YouTube Musicで再生した曲の履歴が表示されます。

YouTube Musicの履歴画面例

最近見たYouTubeショートはどこにありますか?

YouTubeショート(短尺動画)は通常の視聴履歴と同じ場所に保存されます。履歴ページでショートも一覧として確認できます。

YouTubeは視聴履歴をどれくらい保持しますか?

新しいアカウント作成時や履歴が有効になった最初の設定では、デフォルトで36か月(3年)に設定されます。ユーザーは設定で自動削除を無効にするか、3か月など短い期間に変更できます。

YouTubeは自動的に視聴履歴を削除しますか?

はい。2020年以降に作成されたアカウントでは、デフォルトで36か月の自動削除が有効な場合があります。ユーザーは設定からこの期間を変更したり、完全に無効にしたりできます。

他の人が私の視聴履歴を見られますか?

あなたがGoogleアカウントにログインしている限り、視聴履歴はそのアカウントに紐づきます。他人が見られるのは、そのGoogleアカウントにアクセスできる人のみです。共有端末の扱いには注意してください。

ファミリーマネージャーは私の履歴を見られますか?

いいえ。YouTubeの個人の視聴履歴やライブラリは原則としてアカウントに紐づくプライベートな情報です。ファミリーマネージャーやファミリーグループの他メンバーは、そのアカウントの視聴履歴や検索履歴を直接見ることはできません。

まとめ

  • 視聴履歴はおすすめや広告に影響するが、プライバシー懸念があるなら個別削除・全件削除・自動削除・一時停止を使い分ける。
  • 自動削除は定期的に古い履歴を消すうえで便利で、初期は36か月(3年)に設定されていることが多い。
  • 家族や共有デバイスを使う場合はアカウント分割やゲストモードを検討する。

ご質問や実際の操作で詰まった点があれば、コメント欄で教えてください。設定のスクリーンショットを付けていただければ、より具体的にアドバイスします。


要約:

  • 視聴履歴はおすすめと広告に使われる
  • 個別削除、全件削除、自動削除、一時停止が可能
  • 共有利用時はアカウントの分離が有効

注記: 記載のUIラベルは日本語の表示を前提に訳しています。実際の表示は利用国・言語設定により異なる場合があります。

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